「適応力」のある子に育てよう

近年、文部科学省/中央審議会において、以下のような文章が出されました。

 

「これからの社会の変化は、我々が経験したことのない速さで、かつ大きなものとなるとの認識に立って、(中略)「時代の変化とともに変えていく必要があるもの」に的確かつ迅速に対応していくという理念の下に教育を進めていくことが重要であると考える。」

 

分かりやすく言うと、今後は変化に対応できる力が求められるということです。

この変化に対応できる力とは何か?

それこそが、昨今、教育界で言われている「適応力」です。

今日は、その適応力についてお話していきます。

 

 

【適応力】

 

環境の変化に沿って、自分を変えて行ける力。

それこそが「適応力」です。

では、どのようにして「適応力」を身につけていけばよいか?

以下に説明します。

 

 

変化のある生活

 

子どもの適応力を高めるためには、毎日変化のある生活を送るように努めるべきです。

毎日、何かしらの変化があると、子どもの脳が活性化し、臨機応変に対応しようとします。

その積み重ねが「適応力」となります。

 

子どもに「毎日、変化があって楽しい。」「生活していると、想定外のことって起きるんだ」と、日々思わせてあげましょう。

そうすると、子どもは「変化するのは当たり前のこと。怖がったりする必要はなく、楽しめばいい。」と変化を受け入れ、適応力が高まります。

この「適応力」は人間関係にも影響を与えます。

 

よく、「コミュ障だから。」と言って、引っ込み思案を正当化したり、新しい出会いを恐れたりする人を見かけます。

慣れている人とは交流できるものの、慣れていない人とはコミュニケーションの疎通が難しい

これでは、社会に出た時に自分の力を最大限発揮できません。

 

ですので、親は小さいときから「人間は一人で生きてはいけない。」「良好な人間関係を築くことが大切なこと。」と教えることが必要です。

具体的には、子ども会の参加や公民館などの地域施設に連れて行き、大きな子ども社会を経験させてあげると良いでしょう。

自分とは違う考えに触れ、その中でどうやって自分を表現していけばいいのかを考えるいい機会になるはずです。

 

 

【まとめ】

グローバル社会や多様化社会と呼ばれている現代では、今後ますます「適応力」が求められます。

強く、しなやかに変化に対応できる力を身につけるためにも、日々「変化のある生活」や「地域社会への参加」などを通し、変化を楽しむ力や自分とは違う考えに触れる機会を設けていきましょう。

きっと、子ども達は前向きに変化を捉え、楽しく生活するはずです。

適応力とは、その積み重ねで身についていきます!!